まめ太の建築デザイン探訪 #Architecture

Architecture/建築/アーキテクツ/デザイン/アート/ 建築が根っからの大好きな建築好きな日々の情報綴っていきます♪🌉

【今がチャンス!!】取り壊し?それとも保存?モダン・ムーブメントの代表作「中銀カプセルタワー」が見学できる?!

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引用:https://www.cinra.net/news/gallery/104699/3

こんにちは。まめ太です。
最近、新国立競技場の建設が急ピッチで進んでいたりと、
オリンピックを通じて日本という国の素晴らしさを再認識している今日この頃です。

ちょと思うのは、戦後から急激には発展したこの日本東京という都市は、
世界的にみても類を見ない場所だと思います。

この小さな島国が世界的にも、
文化、歴史もスポーツなど歴史において、
先人の一人ひとりの日本人が想いを馳せ活躍してきたからに違いないと思います。
それはもちろん、建築という分野においても同じです。

そんな中、この日本の建築ムーブメントに多大な影響を与えた建築が、
取り壊されるかもしれない危機にあり、
そんな建築がいまなら見学が可能で、大大チャンスです!

1.メタボリズム建築代表作「中銀カプセルタワー」が見学可能です!

それがこの中銀カプセルタワーです。

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銀座の一角にそびえたつ中銀カプセルタワーは、1972年に建設されています。築47年目を迎えます。

日本を代表する建築家・黒川紀章の作品でもあり、
世界的な建築ムーブメントに繋がった、
モダニズムメタボリズムの代表作として世界的にも有名です。

メタボリズム
機能を固定した建築の永遠性を否定し、生物が新陳代謝して変化・成長するように、
建築や都市も、機能などの変化に応じて空間や設備を取り替え成長させるべきであるとするもの。
出典 精選版 日本国語大辞典

 つまり、メタボリズム=新陳代謝
そのカプセル型の外観や近未来を想像したイメージ、
各々のカプセルユニットは25年毎に交換可能を想定してつくられています。
(、、47年建ったいまでも交換はされていませんが笑)

メタボリズムの建築思想を表現した傑作であり、日本の建築歴史においても価値ある建物が見学可能なんです。建築は見て感じる肌感がとても大事です。
そんな見学ツアーがこちらです。

中銀カプセルタワービル保存・再生プロジェクト
中銀カプセルタワー見学ツアー~
<スケジュール>
・9月29日(日)11時~
・10月12日(土)11時~、12時~
・10月19日(土)11時~
・10月26日(土)12時~(残り一名)、13時~
・10月27日(日)11時~、12時~

​各回約50分、参加費:3000円/人(保存再生PJの活動費に充当させていただきます)
​申し込みアドレス:nakagincapsule@gmail.com

www.nakagincapsuletower.com


2.「取り壊し」か「保存」

そんななかで、大論争を繰り広げているが、
銀座周辺地区の再開発事業による
中銀カプセルタワービルの「取り壊し」か「保存」かです。

老朽化もたしかに進んでいるのも事実でもあるが、
現在でも入居できるこのユニットは、空きが出るとすぐ埋まるほど。
その学術的価値から海外からも視察や見学なども行われていたりもします。

取り壊しか、保存か。
わたくし個人の意見として、世界的にも価値ある建築として認知され、
日本の建築歴史を語るのに欠いてはならないそんな建物が取り壊されてはいけないと思います。
この建築がどちらに舵を切っていくか、世界的にも注目されています。


3.中銀カプセルタワービルだけではない。日本のモダニズム建築の危機。

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このニュースをみた時の衝撃はいまだに忘れないですが、

都城市民会館 解体工事に着手
旧都城市民会館 解体工事に着手 : ニュース : 宮崎 : 地域 : ニュース : 読売新聞オンライン

「旧都城市民会館(1966年 菊竹清訓)」
電通テックビル(1967年 丹下健三)」など
日本のモダニズム建築として建築学的価値が高い建築が取り壊しが決まっており、
日本の建築界にとっても大きな打撃としてニュースになっています。

Docomomo Japan(docomomo)という世界的にも価値ある建築も保存していこうという学術保存団体が、日本のモダニズム建築の保存に対して、取組みを行っています


中銀カプセルタワービル」もその一つとして選定されているが、
取り壊しが進む流れを止められていないのも事実である。
そんななかでは、取り壊ししてからでは見れない。
いまだからこそ見ておくことをおススメします。

まとめ

すでにスクラップアンドビルドという時代錯誤はここにはない。
いま、2020オリンピックが近づくなかで、
日本の誇りや伝統など、それは建築の今後のあり方も見なおされている。

新しいものを受け入れ、大切なものを残す。
いかに価値あるものが残されて後世に伝えていけるか。
そこが、いまわたしたちの世代ができることではないかと思う。

日本だけではなく、世界的にも有名な建築が、
日本の建築的な歴史の中でも、その存在価値が認められた建物が、
ただ取り壊されていくのを黙ってみていく訳にはいかない。

建築の枠を超えてこの建物が注目されている。
ただ、取り壊して新しいものをつくる、そうではないと思う。
そんな日本の建築界にとっても今後の重要な選択が迫られているようにも感じる。
日本の建築的価値をみなおす、きっけけになれば嬉しいと思いますし、
まずは足を運んで見てもらことが一番だと感じます。


淘汰され取り壊すだけが、全てではない。


ぜひ見学ツアーに参加してみてください。
以上まめたでした。